第26章 欲しいもの・・・・・
そんな冗談を言いながらマンションのエントランスに入った
そこではいつものように管理人さんが会釈してくれた
俺もそれに会釈で返しエレベーターを上がった
電話を切らないまま玄関まで着いて彼女がドアを開けた
目の前の彼女が笑顔で「おかえり」と迎えてくれた
俺も自然と顔が綻んで微笑んだ
「今日は豚肉が安かったから肉じゃがですw早くお風呂入ってねw」
いつものように風呂に入り上半身裸で出て
椅子に座り晩酌を始めた
「明日は晩御飯要らないから。」
「え?そうなの?食事会?」
俺は一瞬合コンと答える事を躊躇した
社長室でおじさんが真似したるぅのセリフを
本人に言われたらと考え言えなかった
「いや・・・社長に頼まれた残業・・・。」
「そうなんだ。わかった。あんまり無理しないでねw体壊しちゃったら大変だからねw」
そんな優しい言葉を言ってもらい罪悪感がいっぱいだった
もうマジで二度とやりたくねぇ・・・・・
その日いつものように
彼女を抱き締めたまま眠った
最近はるぅより俺の方が求めてる気がする
癒され具合が半端ねぇ・・・w
次の日の朝
いつものようにるぅに見送られて会社に向かった
夜に備えて体力を温存しておかなければ・・・・・・
そんな事を考えながら終了時間まで仕事に集中したのだった
「お~い、陽斗~。そろそろ行こうぜ~♪」
その声にハッとして時計を見ると定時を5分過ぎた所だった
机の上をさっと片付け鞄を手に佐野の元へと向かった
エレベーターの中で佐野はテンションが上がっていたのか
いつも以上に喋っていた
「昨日見たドラマが結構面白くってさ、今度レンタルしに行こうと思ったんだよw」
「へぇ~。」
「今日行く店も結構人気あるんだぞwお前も覚えておけよw」
「・・そうだな。」
そうして合コン会場に着き個室に通された俺と佐野は
先に来ていた秘書室メンバーに挨拶をした
「遅くなってゴメンな~。陽斗が真面目に仕事してたからさw」
「ううん、全然待ってないよ~。今日すっごく楽しみにしてたんだから~♪」
「そうだよねぇ~。佐野くんすっごく楽しいって聞いてたから。」
そして俺と雅人、その横に第二営業部の佐野の友達である遠藤、藤本が座った