第24章 嫉妬という名の感情
早川さんと並んで話していた私は
近くに来たハルさんについた香水に気分が悪くなった
私は耐えれそうになかったから
早川さんの背中に隠れた
「るぅ、どうした?おいで。」
いつも私に向けられる笑顔と
差し出された手を私は素直に取れなかった
「瑠李様。いかがなされました?」
私は無言で首を振った
そこで察してくれた早川さんが
「陽斗様。」
「はい。」
「陽斗様の服からは女性物の香水の匂いがしますね。そのまま近付かれては、瑠李様は気分が悪くなられますよ?」
「え?あぁ、さっきか・・・・・。」
早川さんの背中に隠れたまま私はハルさんを睨んでいた
「そんな可愛い顔して睨むなw」
「・・・!!!!!///////」
「さぁ、会場に戻ろう。雅人と優季が待ってる。」
「陽斗様。瑠李様は私がお連れ致しますので。先にお戻りください。」
「あ、あぁ、わかりました。お願いします。」
そう言って先にハルさんは戻っていった
クルッと振り向いた早川さんは
「あとで、会場に持っていきますので、消臭剤かけましょうねw」
「あ・・・w」
「さぁ、戻りましょうか。遅くなると怒られますw」
「・・・・はい。」
会場に戻ると余興が始まっていたのか、盛り上がっていた
「凄いですね・・・・。」
「そうですねwただこの後に2次会もされると聞いてますが。」
「え?本当ですか?」
「えぇ、雅人様からそのように聞いております。瑠李様は参加されますか?」
「・・・・帰りたいです。」
人混みにも・・・・ハルさんがこれ以上自分以外に
優しくするなんて見たくない
「畏まりました。終わり次第ご準備いたしますね。」
その後の私は会場内で仲が良さそうに話したりしている
ハルさんをずっと見ていた
ハルさんを好きになって
色々な感情を体験した
人を好きになる事
少しでも早く会いたいと思う事
少しでも長く一緒にいたい事
他の人にとられたくないと思う事
好きになったからこそ知ることが出来た
嫉妬という名の感情を
私はこれからも色々な事を経験していく
そして出来る事なら
ハルさんの側でしたい