第22章 大きなあなたと小さな私
陽斗side
悪い夢を見たと魘されたるぅを
昨日と同じように一緒のベットに入った
「どんな夢を見たんだ?」と、問いただしても
彼女は首を振るだけだった
何がそんなにるぅを追い込んでいるんだ?
何に怯えているんだ?
俺は彼女の悩みの元を取り去ってあげたいと思った
るぅの身体を軽く抱き締めながら思った
この小さな華奢な体で
何を抱え悩んでいるのか
小さな君の
心に抱えている闇を
俺に話して欲しい
1人で抱え込まないで
今まで出会った女の中で
誰よりも特別に感じてる
誰よりも大事だと思って
誰よりも大切にしたいと想っている
いつも笑顔で迎えてくれてありがとう
いつも美味しいご飯を作ってくれてありがとう
いつも美味しいお弁当を作ってくれてありがとう
いつも衣類を綺麗に洗濯してくれてありがとう
そばに居てくれてありがとう
そんな君にいつも疲れを癒やされてるよ
優季が言ってた君に好きな男がいる事は知ってる
それでも俺と一緒にいたいと思ってくれた気持ちが
凄く俺を喜ばせてくれたんだ
だから俺の中に芽生えた気持ちを君に伝える事は出来ない
君を悩ませたくない
君の笑顔を消したくないから
だからその笑顔を守るために
どんな事でもしてやる
だから君を今苦しめてる事を話してくれ
るぅを・・・・・・
瑠李を愛してる
こんなにも愛しいと感じたのは初めてた
瑠李・・・・・・
俺と出会ってくれて
ありがとう