第2章 転勤と引っ越し
私の名前は大野 瑠李(オオノ ルリ)18歳の高校生です。
数年前に両親が事故で亡くなって、今は姉が唯一の家族です。
その姉の優季(ユキ)26歳が夕飯時に突然言い出しました。
「ニューヨークの支社に転勤が決まったの。来月からそこで働くことになったから」
「そうなんだ・・・」
姉はいつも想っていることをズバズバと言うので、いつも突拍子もない事を言い出す。
だから今回の件も正直あまり驚いていない・・・
「でも、瑠李は日本で生活しなさい」
「え?お姉ちゃんと一緒に行くんじゃないの?」
「何言ってるの?あなた英語出来ないでしょ?」
「う・・・・」
「それに慣れない所で私も仕事ばっかりになる可能性があるから、あんたを一人でいさせられないもの」
「でも・・・・」
「進学したいならすればいいし、就職は・・・・・無理だよね?」
「うん・・・・・まだやっぱり慣れない人は恐い」
そう、私は若干軽めの対人恐怖症なのだ
「そんなあんたを尚更連れていけるわけ無いじゃん」
「じゃあ、一人暮らしになっちゃうね・・・・出来るかな・・・・」
「何言ってるの!?こんなに可愛い妹のあんたを私が一人暮らしさせると思う?」
「え?だって、お姉ちゃん海外に行くんでしょ?私は日本で生活するんだよね?」
「大丈夫!ちゃんと考えてあるわよ名案を!」
すごく楽しそうに笑顔で姉がそう言った