第18章 初恋・・・・・・・芽生えた気持ち
女将さんが部屋を出て二人っきりになった
「で?何を話してたんだ?」
「おしえなーいw」
「優季にちくるぞ?」
「いいもーんw」
「雅人にちくるぞ?w」
「それは若干嫌だw」
「雅人凹むぞww」
「言い出したのはハルさんじゃんw」
「まぁ、そうだなw」
そんな些細な会話すら私にはすごく嬉しくて仕方なかった
料理を堪能した私達はドライブしながら
自宅に向かっていた
車窓からはキラキラした夜景が見える
前を見て運転していたハルさんが言い出した
「そういえば今日、優季が気にしてたけど・・るぅ好きな男とかいないのか?」
「え?なんで??」
「この前雅人の両親との会食の時も言ってたけど、るぅに好きな人が出来たら、状況によっては今の生活は解消しないといけないからな。」
私はそのセリフを聞いて心に突き刺さった気がした
私は頭のなかでハルさんのセリフを繰り返していた
“私に好きな人が出来たら、今の生活を解消しないといけない”
好きな人・・・・・?
特別な人・・・・・
あぁそっか・・・・・
ドキドキしたり温かくなったり
この気持ちは
恋なんだ・・・・
私・・ハルさんが好きなんだ・・・・
え・・・じゃあ・・・
この気持ちがあるとハルさんと一緒に居れないの?
だってさっき解消しないといけないって言ったよね
私がハルさんを好きだってバレたら
もう一緒に居られなくなるの?
運転するハルさんの横顔を見つめながら
私はそんなことを考えていた