第15章 姉と妹
ハルさんの計らい?で
私はお姉ちゃんとベットに寝ている
公園からの帰り道ハルさんに言われた
「ちゃんと、思ってる事とか話せばいい。」
お互い背中を向けてどんな顔をしているかわからない
時計の秒針の音だけが部屋に響いていた
「瑠李・・・自分の事私が要らないと思ってたの?何でそんな事思ったの?」
「・・・お姉ちゃんが余計な事考えずに、雅人さん・・・と結婚出来ると思ったから。」
「余計な事って何?瑠李の事考えるのが余計なことなの?」
「私が・・・居なかったら・・・・迷惑もたくさんかけることもなかったと思った・・・そんな風に考えてたよ。」
「私がいつ、迷惑なんて言った?瑠李がいない方がいいなんて言った?」
「・・・・言ってない。」
「もし・・瑠李があたしの立場でもそんな風に考えるの?」
「思わないよ。」
「・・・なんで?そんなのわかんないじゃん。」
「わかるよ!だって・・・私お姉ちゃんの事好きだもん!私の大切な家族だもん!迷惑なんて思わないよ!」
「同じよ。私も瑠李と同じ。私が好きな瑠李の事を自分で要らない子だなんて否定しないで。私が好きな気持ちも否定されてるみたいで嫌だから。」
「・・・・ごめんなさい・・・。いらない子とか迷惑に思われてるなんて・・・勝手に思ってごめんなさい・・・・・」
私は謝りながらも、泣くのを堪えていた
自分でも声が震えているのがわかった
次の瞬間ふわっと後から抱きしめられた
「あんたは・・・・あたしのこの世でたった一人の妹なの。要らない子でも迷惑な子でもない。大切な家族。だからずっと一緒に住みたいっていうのも本音。パパたちが居なくなって、あんたが嫁に行くまでは私が親代わりだから・・・一緒に居たいと思う反面。少しでも早く独り立ちして、恋愛もして結婚もしてって、普通の幸せも見て欲しいとも思ってる。」
「うん。」
「だから、これからちゃんと話し合っていこうよ。この世で二人っきりの姉妹なんだから。」
「うん。ありがとう。」
その日はお姉ちゃんに抱きしめてもらったまま眠った
パパたちが亡くなって眠れなくなって以来だった