第15章 姉と妹
4人で食卓を囲んだものの
私はお姉ちゃんとも雅人さんとも喋る気になれず
「瑠李ちゃん、おいしいね。これw」
「・・・普通です。」
「瑠李、おかわりある?」
「・・・今焼いてます。」
リビングにはホットプレートでモダン焼きを焼く
音だけが響いていた
「るぅ、ビールまだある?」
「うん。冷えてるよ。多めに冷やしておいたから。」
「サンキュ。」
「「・・・・・」」
「瑠李ちゃん。今週の土曜日なんだけど・・・予定空いてる?」
「空いてません。」
「何か約束でもあるの?」
「はい、約束があるので。」
「その約束、変更出来ないかな?その日は大事な話がしたいから、空けて欲しいんだけど・・。」
「その約束の方が先にしたので、変更は出来ません。」
「そうか・・・。じゃあ仕方ないね。じゃあ、日を改めさせてもらっていいかな?」
「いえ・・・結婚の話ですよね?そのまま勧めてもらっていいですよ。私は何も言わないので。」
「瑠李、そんな訳にはいかないのよ。ちゃんと顔合わせして、話し合いをする席を設けないといけないんだから。あなただけの都合に合わせられないの。あなたの都合も大事だけど、皆の仕事とかの都合も大事なのよ。それも理解して欲しい。」
お姉ちゃんの言葉を私は黙って聞いた
確かに私以外の人は皆仕事とかで忙しい
それを皆都合を合わせて顔合わせするってなると
大変なんだと思う