第5章 彼女は俺のモノ!です!【R18】
「お疲れ様でーす! ボトルとタオルどうぞ!」
外周から戻ってきた部員達にひとつずつ手渡していく。
「ミカさん! 俺今日頑張ったよ!!」
「はいはい、いつもちゃんと頑張ってくださーい♪」
そう言って、リエーフにもボトルとタオルを渡す。
私たちが付き合っていることは、誰にも言っていない。
だからいつも通りにしていた────
はずだった。
「おー、リエーフ! 頑張ってんならこのままレシーブ練もガンガン出来るよな?」
クロ先輩が、背後から急に話に入ってきたので私はドキッとした。
私とリエーフの秘密を知られてしまった人。
一番知られてはいけない人にバレてしまっていたのだ。