第5章 彼女は俺のモノ!です!【R18】
「ミカさん! 俺と付き合って下さい!!」
おっきくて、とっても真っ直ぐなその後輩が入部してきて数ヶ月。
家の方向が同じだからってだけで、部活のある日はいつも家の前まで送ってくれた。
そして今日、そのおっきな後輩はエメラルドグリーンの綺麗な瞳で真っ直ぐ私を見つめてそう言った。
あまりに急だったから、私はそのおっきな彼を見つめたまま息をするのも忘れてしまった。
「ミカさん!! 俺と、付き合って下さい!!!」
返事をしないで呆然としている私に、彼はもう一度、更に大きな声でそう言った。
返事が無いのは、聞こえてないからとでも思ったのかな──。
「ちゃんと聞こえてるよ……リエーフ……」
私は返事をする代わりに、おっきなリエーフの腰に手を回してハグをした。
赤く染まった顔を、見られたくなかったから。