第4章 愛のカタチ
赤葦くんの部屋は綺麗に整頓されていた。
「ワガママ言ってすみません……」
「もー! さっきから謝りすぎ! さっ、ゆっくり休んで下さい」
ベットの傍に腰をおろし、赤葦くんの顔を覗き込む。
「大丈夫? 寒くない? 飲み物とか買ってこようか?」
「大丈夫です、ミカさんが傍にいてくれるだけで……」
最後は小さくてまた聞き取れなかった。
すやすやと寝息をたてる赤葦くんの寝顔は少し苦しそうに歪んでいる。
「ごめんね……」
汗の滲む額にそっと触れる。
「んっ……」
「ごめっ「ひんやりしてて、気持ちいです……そのまま、もう少しお願い……します……」
寝ていると思っていた赤葦くんの額は、冷えてるわけでもない私の手のひらをひんやりと感じる程に熱くなっている。
「ゆっくり休んでね……」
「ありがと、ござい……ます……」
そのまますやすやと寝息をたてはじめた。
また起こさないように、しばらく動かずにいると手のひらから伝わる温かさが心地よくてなんだか眠くなってくる──────