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ハイキュー 短編集 R18

第4章 愛のカタチ




上の空で過ごす1日はほんとにあっという間で、朝練が終わったのがついさっきのよう。

今日は午後練はオフなので、放課後は暇になる。


いつもなら彼氏とデートしたりして暇なんて事はないけれど、今日は一人だ。



「はぁ……」



いつもなら隣に居るはずの彼はもう居ない。
昇降口を出るとパラパラと雨が降っている。


そう言えば、家を出る前に母が雨がどうとか言っていたような気がする。






「ミカさん」




走ればいいかと思い1歩踏み出せば、急に声を掛けられる。
振り返れば赤葦くんの姿。


「傘、ないんですか?」
「うん、今日忘れちゃってねー」
「彼氏さんは……?」
「…………振られちゃった」




ポツポツと雨の音だけが響き渡る。


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