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ハイキュー 短編集 R18

第2章 真っ直ぐなアイツと歪んだワタシ




「ただい……ま……」



玄関を開けると、電気も付けずにチカがそこに居た。


「ミカ……」


私の顔を見るなり、大粒の涙を流しながらごめんねと抱きついてきた。


「私、ミカが頑張ってるのずっと見てきたから、応援したくて!! でもまた私ばっかりで……ミカの事、全然考えてなくて、ホントごめんね!!」




私が帰ってくるのをずっと待っていたようで、もうずっと泣いていたのか目の周りが赤くなっている。



「私こそ、ごめんね……。せっかく作ってくれたのに、クッキー……まだ、ある?」
「これしかない……」



そう言って出してきたのは、袋の中で砕けて形の分からなくなったクッキー。

恐らく私が投げつけたもの。

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