第2章 真っ直ぐなアイツと歪んだワタシ
「お前を見てるのバレるの怖くて、いつも妹の方見てた……情けないよな、俺」
「なに……それ……」
じゃあ……
全部……
「私の、勘違い……」
「いや、勘違いさせるような事してたのは俺だし、もっと早く言ってれば、お前の負担にならなかったのかもな……悪い」
なんで……
「東峰は……悪くない……わた、しがっ……」
自分の醜態と勘違いが恥ずかしくて、私は再び大粒の涙を流した。
「ぅえっ!? あ、ごめっ、あ、やっ……落ち着け、いや、落ち着くのは俺か!??」
大声で泣き出した私を見て、東峰はかなり動揺していた。
その姿が余りにも可笑しくて、私は泣きながら笑った。
「東峰のバカァ!!」
そんな自分が可笑しくて、私は八つ当たりしたのに、
「おぅ、悪い」
なんて言って、そんな理不尽な八つ当たりでさえもしっかりと受け止めてくれた。