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ハイキュー 短編集 R18

第2章 真っ直ぐなアイツと歪んだワタシ




「今から俺の愚痴……みたいなの聞いて貰えるか?」


東峰は、私の嗚咽が落ち着いたのを見計らってそう訊ねてきた。
私は顔もあげず、ただ頷いた。



「最初はさ、なんとも思って無かったんだよ……」


東峰は、私の返事を確認してから話を始めた。


私は、片想いが終わる瞬間を静かに待った。


「頑張ってるなーとか、大変だろうなーってさ? んで、気付いたら目で追うようになってた……」


どくん、どくん──


心臓と耳がくっついているんじゃないか、それ位ハッキリと鼓動が聴こえる。

耳を塞ぎたい、だけど聞かなくてはいけない。


これは私の義務なんだ。


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