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ハイキュー 短編集 R18

第2章 真っ直ぐなアイツと歪んだワタシ




「お前はサイテーなんかじゃないぞ?」
「何を今更……」


「そうやって、素直に気持ち吐き出せるじゃないか……さっきだって、まぁ言葉はあれだけど……人前で意見言えるのは凄いよ」


東峰なりに、気を使ってくれてるのがすごく分かる。
分かるからこそ……辛い……。



「俺は……ずっと気持ちを伝えられずに居た、溜め込んで溜め込んで……それで、あの時ああなっちまった……。だけど、早川の言葉が少なからず俺の力になったから、今の俺がここにいる。俺はそう思ってるぞ? あの時はありがとな、今更だけど」



再び沈黙が2人を包む。


しばらくすると、体育館の中から再びボールの弾む音が聞こえてきた。

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