第2章 真っ直ぐなアイツと歪んだワタシ
「今日も、保健室で凄い楽しそうに話してたね……」
「知ってたのか?」
「心配で見に行ったけど、入れなかった」
「あれはたまたま」
「たまたまなに? チカが居たから嬉しくなっちゃったの? 意味わかんない」
「おい、早川少し落ち着けって」
「落ち着いてるよ……、吐き出せって言ったの東峰の方じゃん」
「いや、まぁそうだけど……」
「チカが来るといっつもチカのこと見てるよね、それでなんとも思わないとか嘘でしょ?」
「いや、それは」
「その気がないのに私に触れないでよ、勘違いするじゃん……こうやって探したりとか……もぅ……ホント…………サイテーじゃん………………私……」
真っ黒い感情は、涙を連れて溢れ出した。
抑えようとしても、私の目から溢れる滴は留まるところを知らない。