第8章 年下の悩み【R18】
「こっちで飲もうよ! 早川ちゃんの席もう誰か座っちゃってるし!」
「ぇっ? ぁ……」
先程まで私が座っていた席には、確かに別の人が座っていた。
私は仕方なく、その場に留まる事にした。
手元の時計がもうすぐ9時になる。
『もうすぐ終わるし……』
席に置いてあるスマホが気になった。
鉄朗からの返事は、最後に確認した時にはまだ届いていなかった。
『部活……忙しいもんね……』
私は目の前のオレンジジュースを、ゴクゴクと飲んだ。
氷が溶けているせいか、味がちょっと変に感じる。