第8章 年下の悩み【R18】
金曜の夜と言うこともあり、店内は今までに体感したことが無いほどにうるさく感じた。
私たちのグループは大きめの座敷を貸し切っての宴会だが、この中だけでも相当な音量だ。
「生中3つでーす!」
「あー、こっちこっち! 早川ちゃんこっちだよー!」
注文されたジョッキを店員から受け取り、誰にも届いてないであろう謝罪とペコペコと頭を下げながら奥に居る目的の先輩の所へと届ける。
「おー! サンキュ、サンキュー!」
「はっ、はい……では……」
大きな手でポンポンと頭を叩かれ、自分の席へと戻ろうとすれば腕を捕まれ制止される。