第7章 元カノ【R18】
「ぇ? だって、私たち別れたのって、もう10年も前で……ぇ?」
私の頭の中はハテナマークでいっぱいになった。
「だから! 他のヤツとヤッても……ミカのことが頭から離れなくて、んで結局ダメになんだよ……」
「うそ……」
「今日だって、ミカから連絡きて、年甲斐にもなく喜んじまって……」
頭をかきながら、照れる繋心と学ランを着たあの頃の繋心が重なる。
「私も……とは言えないけど、でも、帰ってきて、初めて声聞くのも、初めて会えるのも、繋心でよかったって思うよ?」
「ミカ……」
「まぁ、いっぱい回り道したけど、元の鞘に収まった……のかな?」
「なんだよそれ……アホくさっ!」
「えー!? ちょっと! 私今、いいこと言ったよ!??」
「自分で言ってちゃ世話ねぇや!!」
ガハハと笑う繋心に、バカバカ!と殴り掛かれば、いとも容易く阻止され、そのまま組み敷かれてしまった。