第7章 元カノ【R18】
繋心の呼吸でさえ、私の耳は敏感に反応してしまう。
「け、しんだったから……」
「ホントか……?」
「んっ……繋心だったから、キス、したの……んっ、ほら、答えたから、も、やめっ、ひぁっ」
繋心は耳だけに留まらず、首筋やうなじへも舌を伸ばす。
私はと言うと、繋心から与えられる刺激に耐えるしかなかった。
「繋心、やめっ……んっ、はっぁ……」
「やらしい声……隣のヤツに聞かれてんじゃねぇの?」
「ゃっ、そんなこと……」
言いながら、先程聞こえた声を思い出す。
もしかしたら、本当に聞かれているかもしれない。
「けいしっ、んっ……やめっ、ほら、ビールまだ残っ、んっ……」
ふいに、繋心の顔が近づいてきて柔らかいものが触れた。
「少し黙れ……」
一瞬離れてそう告げると、再び触れ合い、どちらからともなくお互いの舌を絡ませた。