第7章 元カノ【R18】
「んっ……ふぁっ……んぅ……」
お互いの吐息と、時折漏れる水音だけが部屋に響く。
しばらくして、唇が離れれば、名残惜しそうに二人の間に銀糸が伝う。
「俺も、したかったからした……」
「……ん……」
照れくさそうに頭をかきながら、繋心はそう言ってベットに腰掛けた。
そんな繋心の仕草が可愛いなんて思ってしまった。
「…………」
「…………」
二人の間には、再び微妙な空気が流れた。
私は体の向きを変え、繋心の手に触れるとビクッと震えた。
「繋心初めての子みたい」
「ちげぇよ! ボケ!」
「可愛いなーこのチェリーボーイ!」
「うわっ、おい! 離せっ!!」
私は起き上がり、繋心の首を羽交い締めにした。
「オレオレ! どうだ! このチェリーくんめ!」
「こんにゃろっ!!」
「ひゃんっ!!」
グリグリと胸を押し付ける形になっていたので、不意をつかれ胸を鷲掴みにされれば、先程の余熱であらぬ声がでてしまった。