第7章 元カノ【R18】
「繋心……?」
「さっきの質問、答えろ」
繋心に組み敷かれる形で、ベットに横になる。
「質問て、今の長々と話したの、忘れちゃった?」
「ちげぇよ! そっちじゃなくて、もうひとつの方だよ!」
「ん?」
「だから……」
繋心の顔がどんどん近付いてくる。
キスされる、そう思って目を瞑ると、左耳から繋心の低い声が響いた。
「なんで、キスした……?」
「んっ……」
その声に背筋がゾクっとして、思わず変な声が出てしまう。
「相変わらず、耳弱ぇのな……」
「やっ……ちょっ、繋心……」
耳元で響くその声が、脳髄に響いて、私の身体を駆け巡る。
ズシリと感じる繋心の重さ。
押しのけようとしても、耳へ息を吹きかけたり、耳朶をぺろぺろされて上手く力が入らない。
「早く、答えろよ」
「け、しん……やめっ……んっ……」
耳への刺激と、先程のアルコールのせいで、頭がぼーっとしてくる。
「なんで、キス……したんだ?」
「んっ……したかった……から……」
「誰でも、良かったのか……ふっ」
「んぁっ……違っ、んっ……」