第7章 元カノ【R18】
しばらく泣けば少し落ち着いたけれど、繋心の腕の中の居心地が良くてそのままでいた。
「スッキリしたか?」
「ん……ありがと……」
「んじゃそろそろ離れろ」
「ヒドイ……」
私は離れまいと、繋心にしがみつく。
いつの間にか、隣の部屋の声は聞こえなくなっていた。
「マジでそろそろ離れろ、暑苦しい」
「エアコン付ければいいじゃん」
「いやいらねーだろ」
「じゃあいいじゃん」
そう言って顔を上げると、繋心と目が合う。
「あーもー! クソっ!!」
「ひゃっ!! ちょっ! 繋心!?」
急にお姫様抱っこをされ、ベットへと運ばれた。