第7章 元カノ【R18】
「うわー、憧れのロイヤルスイート!!」
入り口で、点灯している空き部屋を見つけると、迷いもせずにボタンを押す。
後ろの受付で鍵を受け取り、エレベーターで上がろうとすると、閉まりかけた扉をこじ開けて、慌てた繋心が入ってきた。
「ん?」
「ん? じゃねぇよ!!」
「お前はバカか? どこだと思ってんだよ?」
「ラブホでしょ?」
「いや、まぁそうだけどよ……。普通、酒呑むためだけに入んねぇだろ?」
「えー? だって眠くなったらベットもあるし、シャワーだってあるよ?」
そんな話をしていれば、あっという間に目的階へ到着する。
エレベーターを降りれば、1番奥の部屋の入り口にある電灯がチカチカ光り、目的の部屋であることを教えてくれる。
「ロイヤルスイート……、どんな部屋かなー?」
私は期待に胸踊らせ、扉を開いた。