第7章 元カノ【R18】
都会と違い、コチラは真夏でもそこまで暑くはないので夜になるとけっこう肌寒い。
お酒のせいで体温が上がっているのもあり、ノースリーブにショートパンツでは少々肌寒い。
「繋心ー、歩くの早いー」
「はぁ……」
私が居ることなど忘れてるかのように、スタスタと先を歩く繋心は、私のワガママをため息をつきながらも聞いてくれる。
それは前から変わっていない。
「へへっ」
「んだよ……」
「繋心は変わってなくてよかったなーって」
「はぁ? コレのどこが変わってねぇんだよ?」
「いろいろと、ね!」
「なんだそりゃ?」と困った顔の繋心がおかしくて笑ってしまう。
そういえば、こんなに笑ったのはいつぶりだろう?