第2章 真っ直ぐなアイツと歪んだワタシ
私はそのまま、体育館の真裏に来た。
ここなら人も来ないし、のぞき込まれなきゃ気付かれないから。
壁に背中を預け、自分のやったことを悔やんだ。
やりすぎたって言うのは自分が一番わかる。
それでも、止まらなかった。
次から次へと、湧き水の如く真っ黒い何かが私を支配してあのまま居たら私はもっと酷いことをしていたと思う。
しばらくその場で蹲っていると、中からボールの音が聞こえてきた。
「私なんか居なくても、部活やるよね……普通……」
戻りづらいな、そう思ってさらに憂鬱な気分が増した。