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ハイキュー 短編集 R18

第2章 真っ直ぐなアイツと歪んだワタシ




「いらない……」
「美味しいよ?」
「いらないってば……てか、なんで……」



その場に居た全員が、私達の異変に気付き空気が一瞬で凍りついた。



「邪魔、しないでよ……今、大事な時期なんだから……みんな一生懸命にやってるんだから、部外者は出て行ってよ!!!」



渡されたクッキーを袋ごとチカに投げつけた。


ガサッと乾いた音とともに床に落ちた。


「ごめっ……」
「触んなっ!!」


瞳を潤ませたチカが、私のやり場のない怒りをさらに煽った。


「早川、それ位に……」


澤村の手が肩に触れるか触れないかのところで、私はどこへともなく走り出した。


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