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ハイキュー 短編集 R18
第6章 ハジメテ
「頭部外傷なので、念のため一晩は入院するようにとの事です」
「ありがとうございます……」
婦警さんが部屋から出ていくと、急に静かになった広い部屋で私は一人外の景色を眺めた。
これで、終わった……?
アイツが警察に捕まったことで、晴れて離婚が成立した。
私はやっと、解放された。
ふと、飛雄の顔が脳裏をよぎった。
最後に見た、あの哀しい表情が頭から離れない───。
「ごめんね、飛雄……」
病室には、規則的に音を発する機械と、私の鼻をすする音だけが響いていた。
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