第6章 ハジメテ
ピッピッと規則的に音を発する機械から伸びた、いくつものコードが私に繋がっていた。
「いつものこと」と思い大袈裟すぎる機械に驚きつつも身体を起こそうとすると頭に激痛が走り、機械から流れる音も一瞬乱れた。
どうやら、倒れた時に頭をぶつけたらしい。
私はナースコールらしきものを探して、意識が戻ったことを外へと伝えた。
しばらくして医者や看護師がきていろいろと検査をして、その後に制服姿の女性警官がいろいろと話をしてくれた。
私は頭部を10針も縫う大怪我を負っていたこと、アイツは警察に捕まったといこと、通りがかった男の子が通報してくれたことなどたくさん聞いた。