• テキストサイズ

songs(R18)

第8章 Dear 神田切甘裏【幸せですかの続編】







―――…





日本の春の象徴である桜がずっと並ぶこの道を、


私はまた歩いてる



けど今度は少し違う。







前に、自分の胸に渦巻いていた不安は消え去り、代わりにあなたと歩いてるよ。




ここに咲く桜のように



満たされて、満ち溢れて…




「幸せだよ、私」



「なんだ?いきなり」




嬉しそうに言った私に、隣にいたユウはキョトンとした表情で尋ねた。



けど私はわざと答えない。







ユウといるこの幸せが、いつまでも続いてほしいから…






代わりにあなたの腕に抱き着いて、寄り添うように歩いた。


指を絡めれば、二つの指輪がカチリと小さな音を立てた。




「この病院に来るの久しぶりだなぁ、一ヶ月ぶり?」


「男か女かわかるくらいに成長してたらいいな」



ユウは柔らかく微笑んだ。


そうだ、と私はユウを見上げた。



「私ね、赤ちゃんの名前を決めたんだ!」


「もうか?」


「うんっ…男の子でも女の子でもいい名前がいいなって思って」


「……どんな名前なんだ?」











この幸せがいつまでも続きますように、願いを込めて―――…


























“永遠(とわ)”…








…End
/ 412ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp