第7章 幸せですか 神田切裏 【オキザリスの続編】
「じゃあ、此処じゃないところでエクソシストをするの?」
「うん。いつ何処でアクマが人を襲うかわからないから…この辺りはリナリー達に任せて、遠く離れた国でサポーターと一緒に頑張るわ」
「気をつけてね。アレンくんも神田も、任務で私しか見送りできないけど…」
「………ううん、リナリーがいてくれただけでとっても嬉しいよ!ありがとう」
「うん。…それじゃあ、元気でね!」
私は、沢山のユウとの思い出が詰まった黒の教団を出て行った。
これでいいんだ、と私は思う。
これで神田に嘘をつかなくていいし、なにより神田を苦しみから開放してあげられる…
これが、汚れた私に出来る、最後の罪滅ぼし。
ごめんねユウ…
いっぱいいっぱい傷付けたけど、
本当に、本当に愛していた人ーー…
あれからゆるやかに時は流れた
だけど、貴方のいない毎日…
あなたを思い出して
今日もまた泣いているよ
何もかも、
失って気付くなんて…
馬鹿だよね.....
ユウ、
今…貴方は…
幸せですか…?
…End