第7章 幸せですか 神田切裏 【オキザリスの続編】
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「いらっしゃい」
「…っ……あっ」
深夜、アレンの部屋の前で立ち尽くしていると内側からドアが開いて手が伸びてきて、最初こそ優しいものの、引きずられるように部屋の中へ入る。
強引にベッドに押し倒され、直ぐさまアレンが首筋に顔を埋める。
「あっ…ゃ…ぃた…」
チクりとした痛みと共に首筋に痣が落とされた。
頭を離すと、アレンはニヤリと口端を上げた。
「ふふ…神田に沢山付けられてるみたいなんで、ばれないでしょう」
それを聞くと、涙が溢れてきた。
いつになっても消えない神田への罪悪感で押し潰されそうだった。
それを知ってか、勝ち誇ったような笑みを浮かべるアレンはの涙を舌で舐め取った。
「また神田の事考えているんでしょう?僕がいるのに」
「え…違っ」
はっとして我に返り、慌てて否定した。
「僕しか見えないように、しつけないといけませんね…」
そう言いながらズボンのベルトを緩め、ファスナーを下げて自身を出した。
「っな…」
「今日はこれを舐めてもらいましょうか?」
いつも要求される屈辱的な行為。
何度かやったものの、やはり好きでない者のをくわえ込むのは、生理的に拒んでしまう。
「ぃ…」
「あなたに拒否する権利はないはずですけど?」
嫌、と続ける前に強い声色で言われれば従うしかない。
それでも抵抗すればこの上ない仕置きが待っている。
身体を起こし、ベッドから降りて脇に座っているアレンの股間の前に膝をついた。
そして、恐る恐るアレンのものを手で包むように握った。
柔らかくて、熱を持ったそれにゆっくりと口を近づける。
「んん…っ」
口に先端部分を含むと、アレンの身体が微かに強張るのがわかった。