第1章 三日月 神田 切甘裏
「…」
神田の妙に甘い声に思わず顔を上げる。
「あ…」
神田の手に導かれ、の手が神田の胸の印に触れた。
触れた指先から命の鼓動が響いて来る。
「俺の残された命…お前に尽くす。」
「え?」
「お前を守るために、俺は戦う」
神田は真っ直ぐにを見つめ、もまた神田を見つめた。
「私も、ユウが好きだから…
もっとユウと一緒にいたいから…───もう泣かない」
二人は互いに指を絡ませ、深く口付け合った。
まるで溶けていくように…
「…ハア……あっ…ああっ」
「……」
初めて男を受け入れる痛みに顔を歪ませるだが、次第に得始めた快楽に意識を朦朧とさせた。
ズッズッズチュッ…
「やあっ…あっ…あぅっ」
激しくなる揺さぶりに行き場のないの手が宙をさ迷う。
神田がその手を掴み、自分の首に掛けた。
「ユ、ユウっ……もぅ…ああっ!」
「……くっ!」
「あっあっアン…あああっ!」
神田が小さく痙攣すると、同時にの膣中へ熱い白濁が流し込まれた────