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songs(R18)

第30章 ep4 皆が変わる日





「ほんと…どうして…」

はユウを向いた。

「ちっ…ちゃんと見ろ…」


そう言うと、ユウは何故か背中を向けて、読書を始めてしまった。
ユウに言われた通り、二人は・ピュアリスの名前をくまなく探した。

「あ、あったさ!」



「…専属使用人?ユウ様の…?」


は目を丸くした。

“専属使用人”…あるとは聞いていたが、歴代の使用人達の中でその地位に上がった者はいない。

「これって…どういう…」

「凄い地位さ専属のメイドって!仕事衣は変わるし使用人長と同じくらいの権力はあるさ~」

二人しての昇格に、ラビは満面の笑みを浮かべる。
はまだ理解しきれていない様子で、ユウを見つめた。

「…本当に、私が頂いていいんですか?こんな地位…」


は戸惑いがちにユウに問うた。

ユウは振り返る事はしなかった。


「明日から早々、存分にこき使ってやる」

「またまた~ユウちゃん素直じゃないさ~」

ニヤつきながらラビはユウの顔を覗き込む。


その端正な顔に拳が食い込んだのは、言うまでもない。



(私が…ユウ様の専属…)


特別な存在になれる…

何故だろう…嬉しいのに、


彼の側にいられるのに…





鏡の中の自分は、笑えてなどいなかった…





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