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songs(R18)

第4章 fated アレン切裏





カツン…カツン…

自然の力でできた洞窟…

人気のないそこに、生気を吸う魔女が住んでいるという。

アレンはそんな奇妙な事件に、任務として首を突っ込まなければならなかった。




『なんでもその魔女さん、少女のような容姿らしいんだ。
もしかしたら彼女は適合者で、所持するイノセンスが暴走して、人の生気を奪っているんじゃないかと僕は思うんだ』

と、散らかった資料に埋もれたコムイの言葉が蘇る。




「はあ…だからって、探索隊を入り口に待たしておくんじゃなかった…」




今更になって、後悔の念が押し寄せてきた。

ひとり(ティムを除いて)で暗い洞窟を探索するなんて…心細いにも程がある。





(この洞窟に住んでいる魔女も、心細いんでしょうか…)



アレンは立ち止まり耳を澄ませた。








水の音…?




静かなこの洞窟なら、いつもの倍の距離を離れた所の音でも聞き取れる。
そう、微かに聞こえた水が泉に落ちるような美しい旋律―――




自然とアレンの身体は前に進み出した。












「わぁ…」





そこは遥か上の地上の光だけで輝く美しい泉があった。



どうやらここが行き止まりらしい。


花も何も他にはないが、そこだけが、時間が止まったように美しく、思わずアレンは見入ってしまう。




その泉の中央に石畳があり、そこにひとりの人間が横たわっていた。
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