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songs(R18)

第27章 ep1 昼下がりの出会い




「ユウ~、起こすなって言われたけど起こしに来たさ。新人の子、マジ可愛いんさって…あれ?」

そこに、この気まずい空気を裂くような陽気な人物が現れた。

「ラビさん…」

「…?もう御対面してんさ?珍しいさな。ユウが女の子の使用人入れるなんて」

「え…?」

はラビと、ユウと呼ばれる青年を交互に見た。


ユウと言う青年は相変わらず鋭い目つきで、機嫌はよろしくなかった。

ラビの言うことによれば、このユウという人はラビに、起こすなと告げていたはず…

きっと安らかな眠りを妨げられた事に腹を立てているのだろう。

いや、それ以前に原因は自分にあるのだが…


きっと、この青年が1番に腹を立てているのは自分だろう…


(まずいよ…)


顔が青ざめていく。

「ご、ごめんなさい!」


は深く頭を下げた。
彼の視線が恐ろしくて頭を上げられない。

「私…私…っ!」

「…出ていけ…」

「ま、まあユウ…何怒ってんのかは知んねえけどさ…許してやってくれさ、な?」

ラビの足音が近づいて来る。

は顔を上げ、ラビを見上げるが、彼の笑みも、やや引き攣っている。

どうやら、このユウという青年は今、ラビでさえ恐れ退く程の怒りを発しているのだろう。



「出ていけ」


どすの効いた声が静かな部屋に通る。
ラビとは思わず後退った。


「出ていけ!!」

ユウは一喝して怒鳴った。

「うわっ!」

ラビはを抱えるようにして、その部屋から飛び出した。後ろから、ユウの雷のような怒りが迫って来る気がした。


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