第22章 Why 神田パロ切甘裏
「ふぁ…ん…ぁ…」
が先程痛くないと言った場所は、神田にとっても自身の抜き差ししやすい所だった。
自分は今まで、数え切れないほど汚れてきた。
物心ついた時から、風通しの悪いしけったあの場所にいて―…
金を…食い物をくれる奴なら誰でもよかった。
俺は一日を生きる為、必死であがいた。
拘束や強調を楽しむ変態の相手、犬の餌でも食わされ奴隷のように働かされた日々…
ついに倒れたあの日、ゴミ捨て場で倒れていた俺を、ここの奴が保護してくれた。
最初、ここに連れられて孤児達を見た時から、コイツの事は見ていた。
俺と同じくらいの歳で、純粋な瞳をした女。
きっと俺みたいな奴らの苦労をなに一つ知らずに育ったんだろうなんて、少しひがんだりしていた。
けれどコイツは…
は傷だらけの俺の過去を知っていて、抱きしめてくれた
コイツは俺を受け入れてくれる…
やっと信じられる場所を見つけれた
二度とないコイツの存在を…
俺は…
守りたい…!
初めて俺を笑わせたを
「愛してる…」
「んぁ…はっあっぁ…んぁっ」
滲んだ汗が、の胸元に落ちる。
その白い身体には、自分が付けた愛証がいくつも散らばっている。
神田は突き上げながら、その赤い痕をなぞる。
「んぁあ…ユ、ユウ…ぁ」
「どうした…?」
どこか痛みが強まる場所を突き上げてしまったか、と神田はを見る。
けれどは頬を赤く染めて、快感と痛みの入り交じった表情を浮かべて自分を見ていた。
「な、なんだか…ぁあん…っわからないけどぉ…なにかくる…下からなにかが来るよ…っ」
それはの限界が近い証拠だった。