第19章 永遠の物語 ラビ切甘裏
―――…
「ビ…ラビ…っ」
「ん…ぁ…??」
ドキッと心臓が跳ねた。
大好きな独眼が開いて自分を映した。
「お、おはよう…」
少し上擦った声で、は言った。
その様子で、ラビは彼女の薬が切れたのだと理解した。
「昨日はありがとうな」
「…ぇ…」
「俺、すげえ嬉しかったさ♪」
いつもの彼の笑顔…
あまりにそれが愛し過ぎて…
は言葉を無くしてしまう
「さーてっ、朝ご飯食べに行くさ~」
ラビは大きく伸びをして、服を着る。
「、行くさ♪」
玄関に立ち、そう手招きする。
は何かに押される感覚を覚え、ラビの元へ駆ける。
(ありがとう…)
きらきらした水の中にビー玉を入れたら、あまり見えなくなる…
そんな事ないって思うけれど、やっぱり失敗してしまうんだ…
想像では上手くいくんだけれど…
まだまだ届かない…
素直になる道には
永遠という長い時間でもいい…
貴方と一緒にいたいから、
私は一歩踏み出すよ、神様…
「ラビ!」
突然腕を引かれ、ラビはバランスを崩す。
その場にラビはとともに倒れ込んだ。
ぐいっと顎を引かれ、唇に柔らかなものが押し当てられた。
「ん…」
唇を離せば、真っ赤だけれど嬉しそうな表情の少女…
「大好きだよ…っ」
それは少し不思議な物語…
二人の永遠の物語は、
始まったばかり…
思い描く永遠の物語
happy…
…End