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songs(R18)

第19章 永遠の物語 ラビ切甘裏





ーーー・・・




(此処は夢…?)


また、あの森…

はそこで自分とそっくりの少女に逢った。

(貴女ね…?さっき私を呼んでいたのは)

少女はにっこりと微笑んだ。

“うん…私は、内気な貴女が心の底に隠してしまったもうひとりの。貴女とは対照的な存在”

もうひとりのは微笑んだ。

は微かに頬を染め、もうひとりの自分に言った。


(ありがとう…ラビに、私の気持ちを伝えてくれて…)

きっと、今のでは無理だっただろう。

“いいのいいのっ…だって私達はラビの事が大切だもの。
…今度はこれを良い機会に、少しは明るくなってよねっ”


(うん…)

そう、少しずつ…少しずつでもいいから…

変わって行こう。

今度は薬の力を借りずとも…


“いい?私達は影と光のような存在だけど…元は一つのなの。私はまた、貴女の心の中に入るけど…”

影のは近づき、の手を握った。

“私の事…自分が素直になれる事を忘れないで…”

再び二つに別れない為に、貴女自身が私を上手く取り込んで…



は頷いた。

(うん…ありがとう…)


二つの精神が造り出した森は、日が沈みかけようとしていた…

そこで、は切株に腰を下ろして…静かに目をつむった。

(還ったら…目が覚めたら、ラビにおはようと言おう…
それから少し恥ずかしいけれど、頬にキスをして抱きしめる…)



思い描く…



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