第19章 永遠の物語 ラビ切甘裏
ヤキモチ妬く貴方も…大好きだよ
「さ、皆の所戻るさ~」
「ぁっ…ラビ…」
立ち上がろうとしたラビの服の裾を握りしめる。
「…?」
の頬は赤くなり、何か言いたげに視線をそらしていた。
「あ…あのね、ラビ…」
「…何さ?」
すると、は腹をくくったように言った。
「ラ、ラビはHしたいと思わないの!?」
ラビは目を見開いた。
は顔を真っ赤にしている。
「な、何さ突然…」
ラビは本当に動揺している様子での額に手を当てた。
「薬の副作用さ…?」
「ま、真面目な話だからっ」
ラビの手を退かし、高鳴る鼓動を押さえ込むように胸に手を当て言った。
「その…いつも私の為に我慢してくれてるの、知ってたんだ…
でも私はあまり言葉で伝えるのが上手くないから…」
は顔を上げると、はにかんだ笑顔を向けた。
「ラビの事、大好きだから…私…ラビの気持ちが知りたい」
「…」
ラビは無言でを抱きしめた。
「俺ばっか好きなんだって思ってた…」
「私も、ずっとそう思われてると、思ってたよ…」
身体を離すと、互いに見つめ合った。
「今のの気持ち…薬が切れた後も同じって事でいいんだよな…?」
例え元のお前に戻っても、秘めるものは同じだって…
「うん…ラビ、大好きだよ」