第18章 何度も 神田切裏
あなたは…
きっと何かを隠している…
「だから、ね?
明日、目が覚めたら…ユウ」
は指に彼の髪を絡めて言った。
「あなたの、本当の目的を教えて…」
私は見かけ程馬鹿じゃない…
あなたが何を目的で、何の為に私に近づいたのか…
「本当は…愛してないのでしょう…?」
「……!」
けれどあなたは優しいから、私のしたい事に付き添ってくれる…
それはどうして…?
トサッと柔らかなシーツの上に身を倒す。
「優しくはしねぇ…止めるんだったら今のうちだぞ」
を見下ろす神田の目には焦りと、何故か苛立ちのようなものが映っていた。
「うん、止めないで…」
今だけは私を愛して…?
あなたが好きだから…
あなたといる未来を描いていたい