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songs(R18)

第16章 HEAVEN クロス切裏





次に目が覚めると、朝陽はベッド全体を照らしていた。



「ん…」



日光に目をすぼめてから、ゆっくりと開いていき…視界を慣らす。



(此処は…)



見慣れない豪奢な造りの部屋。

自分は何故かそのベッドで、裸だった…



ズキン…と、腰を貫くような痛みが走り、それはを完全なる覚醒へ導いた。



(そうだった…私はクロス様を)


見つけて、此処で愛し合った…



夢うつつで確かだったかはわからないが、クロスはもうこの部屋にはいない…



ふと、あの時クロスが自分に何か握らせていたのを思い出した。



しっかりと何かを握っていた手を緩め、視界を手元に移す。










それは






一輪の向日葵(ひまわり)だった。




朝陽に照らされて、それは燃えるようにその存在を象徴していた。



は目を見開いた。



そして、花好きの自分が知っているその花の意味に、





堪え切れず、涙を溢れさせた。









「クロス様…っ」









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