第15章 Re; デビット切甘裏【SNOW KISS続編】

「大好きだぜ……もう変に思い詰めんなよ…」


そう言って､の頭を自分の胸に押し付けるデビット。



「うん…」




は頷き、そして夢の中へと堕ちていった――…













ねえ、アレンくん…


夢の中ではみんな繋がっているのなら、私は今すぐキミの元へ飛んでいきたいよ…


多分、本当の別れを言うために…



今までありがとう…


キミと逢えた事、さよならした事には後悔してないよ…


不安で不安で…どうしようもなかった私だったけど、



今、私は新たな道を行こうとしてる。


それはキミのおかげかもしれないね…



今はまだ、私の頭のほとんどがアレンくんでいっぱいだけど…



きっといつか、またキミに逢うときは容赦はしない…





けど、キミと過ごした時間を忘れるわけじゃない…




思い出として…

記憶のカケラとして…

心の奥にしまえるように、頑張るよ…



だから、今は…



今は…


この涙は、まだキミにしか拭えないけど…

それは叶う事じゃないけれど…





思い出として、



新しい道を踏み出す私の背中を、
押していて下さい…







もう迷わない…

また歩き出すから…









ありがとう､アレンくん…




私をネバーランドへ連れていってくれた人…




元の世界に帰る事を、許してくれた人…









大好きだったよ…






…End