• テキストサイズ

songs(R18)

第15章 Re; デビット切甘裏【SNOW KISS続編】





コンコン…



「~入るよ~?」


「…ロード…?」



キィ…との部屋の扉が開き、小悪魔めいた顔立ちの少女が入って来た。




「元気?」

ベッドで脚を抱えるに歩み寄り、そう尋ねた。



「………」


「デビがね、心配して、いらいらして…怒ってたよ」


ベッドの脇に腰を下ろして、ロードは言った。

は無言で顔を上げ、ロードの声に振り向いた。




「優しかったでしょ?アレンは」

「…うん…」


鮮明に蘇る、無垢な彼の顔。

思い出せばまた、会いたくなった



「好きだったのに、ちゃんとボク達の所へ帰って来たんだね…」


「そりゃあ…だって、家族だもの…大切だから」



の頭を撫でるロードは少し哀しそうに微笑んだ。



「アレンも、大切だったでしょ?」


は声を詰まらせ、力なく首を振った。



「アレンくんと私は…敵同士だもの。

そんなの許される事じゃない…」



だから、私は別れを選んだ…



もしも彼が、ノアだったら…
どんなによかったか…



「そっかぁ。しょうがないね」


ロードの声は、静まり返る部屋にやけに大きく響いた。

ロードはベッドから跳ねるように降り、部屋を出ようとした。



「ロードっ…!」



は咄嗟に、去り行こうとした同志を呼び止めた。


くるりと方向転換して、ロードは口元に笑みをたたえて首を傾げた。



「なに~?」

「その、どうしてあの時…アレンくんに扉をくぐらせたの?」



何故、


アレンくんと、会わせたの…?




いくらロードがアレンくんの事好きだからって…敵対する者同士を会わせるなんて…





/ 412ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp