第13章 One Memory ラビ切裏
“Dearラビ
あなたがこの手紙を読む頃、私はここにはいないと思います。
私はずっと、あなたの帰る場所になりたかった。
けど、いつの間にか嫌われていたんだって、やっと気付いたの。
ずっと想い続けてたあなたの恋人になれたって、浮かれ過ぎたのかな?
いつからか、ラビは私に冷たくなっていたね。
でも、嫌いって言われないように必死であなたの言う事を聞いてた。
それであなたが私を必要としてくれるならって…
でもついに嫌いって言われて、もうなにもかもがどうでもよくなった。
でもあなたがいない間、私の想いは変わらずに、ラビだけを愛してます”
ラビは目を見開いた。
急ぐように次の文章に目を滑らせる。
“こんなに誰かを好きになった事なかったから、少し行き過ぎた感情になってたかもしれない。
けどそれくらい、あなたを愛してた事をわかってほしいです。
気持ち悪いかもしれないけど、これが今の私の、精一杯の気持ち。
あなたの前から姿を消した臆病な私を、どうか許してください。
今までありがとう…ラビ
あなたを支えてあげられなくて、ごめんね…
”