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songs(R18)

第12章 more than a million miles アレン裏










「今夜はここで遊ぼうかな」





この世には“裏世界”がある。


薬や女、臓器だって売られるこの世界。


私も、どっちかといえばこっち側の人間。



片っ端のギャンブルの場を征し、乗っ取って来た。

もちろん、そこのオーナー達は私の優秀な部下達に消されていった。


ゲームに強い者が生き残る、この世界での私の異名は“ハートの女王”。




傲慢で、逆らう者とはゲームで勝負し、首を切らせる。



ピッタリだ、と私は思う。




だって私はこの弱肉強食の世界が楽しくて仕方ないもの。






さあ、今日も私は誰かの屍の上に立つんだ…




そして私は閉ざされた闇への扉を開けた――…


















大人達の驚いたような視線に身体を包まれながら、私は前へ進む。



そこは時が止まったかのように静まり返り、私の高いヒールの音だけが響く。






『ハートの女王だ』


『うそ、とてもお若いのね』


『ああ、そして美しい…』





金髪に“ハートの女王”のトレードマークの真っ赤なドレス。

それを身に纏うのは20代前半の美しい女だ。




“ハートの女王”という名前からか、醜い魔女のようなイメージを持つ私にとって、このギャップに驚く声は聞き飽きた。





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