第11章 INNOCENT SORROW ラビ切甘裏
「任務ご苦労様。今日は非番だって、兄さんが言ってたわよ」
「え、マジ?やったさ~!」
コムイが取り込み中という事で、室長補佐のリナリーに先日の任務の報告書を渡したラビは嬉しさに口端を持ち上げる。
「何しようかな~、も確か今日休みだったよな?久しぶりにと部屋でゆっくりしようかな」
「ラビ、の事なんだけど」
少し戸惑いがちにリナリーは口を開いた。
「私達、のいる前であまり親密に話さないほうがいいと思う。ラビとは付き合ってるのに、任務だからって私と親しそうにしてる所見たら、きっと悲しむわ」
「大丈夫さ。はそういう所は仕方ないってちゃんとわかってるしリナリーは心配しなくていいさ♪」
そう言ってリナリーの頭をぽんぽんと撫で、彼女と別れた。
背後で「きっと心の中では悲しんでるわ」とポツリと零した言葉は聞こえなかった振りして。
けれど今思えば、この言葉を無視しなかったらよかったと、後悔している…