第9章 どうして君を好きになってしまったんだろう 【Dear番外編】
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「あわわっっ、ユウ!トワが泣いたさあ!」
声を上げて泣き出す赤ん坊に、ラビは戸惑い助けを夫婦に求めた。
がクスリと笑い、神田も意味ありげに口端を吊り上げた。
「笑ってないでほらっ」
恐る恐るラビは赤ん坊をに預ける。
すると、嘘のようにトワは泣き止み、ラビは拍子抜けしたように口を開いた。
「きっと眠たいのよね?ほら、だんだん瞼が落ちてくる…」
愛おしげにわが子を見つめる二人の姿にラビは注がれる愛を感じた。
「ふっ…やっぱり口元がお前に似てるな」
「この眠そうな顔なんて、小さなユウみたいっ」
今日、この日二人は永遠に結ばれる。
本当に本当に幸せそうで、ラビも心から微笑んだ。
(お前もノアにならんかったら、ウェディングドレスも似合ってただろうさ・・・)
探索隊に所属していて、歳の近かった自分の恋人。
神の悪戯でノアとして目覚めても自分を愛してくれた人…
死んだ今も、たしかにこの胸の中に存在を感じている…
(俺は今でも、お前を愛してるんさ…)
いつか、天国で結ばれたいな…
この二人のように
「そういえば、アレンとリナリーはまださ?」