第6章 澪のような君へ
夜「あー!!お前ら!遅い!」
黒「悪かったって。ほんとごめんな」
夜「うるせぇ!こっちはどんだけ心配したか分かってんのか!」
まぁまぁ、と夜久を宥める海にも、心配かけた。
黒「ほんと、お前ら遅くなってごめんな。
心配かけた。今度は気をつける」
あんな体験今度があってたまるかって思いもあるけど。
黒「い"っ!いきなり顔面にタオル投げんなよ!」
夜「るせぇ!濡れ猫野郎!さっさと拭け!
風邪引くだろうが!」
暴言を吐きつつ、心配してくれる夜久。
騒がしい俺らを引っ張ってくれる海。
「戻ってきてくれてよかった」なんて、
中には涙声の心配性な後輩。
何より、俺の大好きなそら。
なんか、俺、役得かもな。
あー、でも1個忘れてたわ。
そらについてたヤツもらったまんまだな。
あの時立てなかった一つの原因。
あの女がそらの足を掴んで離さなかったからだ。
あの白いワンピースの女は
今も俺の隣にいる。
クソ、またお祓い行かなきゃだな。