第1章 夏は短し恋せよ男児
月「着替え持ってきた?水着ある?
スマホは?充電器、財布」
ぽんぽんと持っていく上で最低限の物の確認をしている。
そら「蛍くん!もう大丈夫です!
子供じゃないんだからひとりでもできるから!」
月「東京まできて忘れてました、って焦りたくないからデショ。
無いならないで今ならまだどうにかなるから」
そら「大丈夫です!はやくいこう!」
黒尾さんたちとは海に近くの駅で待ち合わせだ。
月「朝8時前に発車する電車に乗って、
更にまた1時間半電車って。
を」
はぁ、とため息を吐きつつ少しだけ駆け足でバス停まで走ってくれる。
やっぱり優しいな、なんて言葉にしないけど、心の中で唱えた。